受け皿はあるのに、注ぐ線が無かった——繋いだつもりの配線を一本ずつ確かめた日【創業日記 #9】
現在地です——出品18点、売上0円、評価5、販路2つ。前回と同じ日の記録なので、数字も同じです。
前の回は『エラーが出ないまま間違っていたもの』でした。この回は、使っていれば気づくはずの、目に見える側の話です。どれも自分で毎日触っていた部分でした。
| 今日の主眼 | 作ったつもりになっている繋ぎ目を、片端から手で辿って確かめる |
|---|---|
| 今日の一言 | 地味な確認作業だけれど、ここを飛ばすと全部が絵に描いた餅になる |
画面と裏側をつなぐ線が、片方だけ通っていなかった
うちの仕組みは、お客さんが触る画面の側と、計算や取り込みをする裏側に分かれています。今日、その間の線が片方だけしか通っていない箇所が見つかりました。
売れたときに実際の売値を受け取って、次の相場の精度に反映する。その受け取り口は裏側にちゃんと作ってあったのに、画面側から送る線が引かれていませんでした。受け皿だけあって、注ぐほうが無い状態です。
もう一つは、その一連を動かすかどうかの切り替えが、切ったまま忘れられていたことでした。実際の取引で試す前に事故を起こさないよう、わざと止めてあったものです。慎重にしたつもりが、そのまま止めっぱなしになっていました。
『作った』と『繋がっている』は別物です。今日はそれを二度思い知りました。安全のために止めたものには、いつ入れるのかまで一緒に決めておかないと、こうなります。
仕入れ先を切り替えても、商品がすぐ出てこなかった
国内の仕入れ先を選び直すと、なかなか商品が出てこない。これは自分で使っていて一番いらいらした部分でした。
原因は2つありました。切り替えた瞬間に前の結果を消してしまい、新しい結果が届くまで画面が空になること。もう一つは、選び直すたびに一から探し直していて、その待ち時間がまるまる乗っていたことです。
直し方は単純で、切り替え先ごとに前回の結果を覚えておき、新しいものが届くまではそれを出しておく。空白の時間を作らないようにしました。
待たされている画面は、使う側からは壊れているのと区別がつきません。『動いてはいる』は言い訳になりませんでした。
外へ問い合わせできる回数には、上限がある
相場を調べるには、外の売り場へ問い合わせに行く必要があります。この問い合わせには1日あたりの上限があって、使ってくださる方が増えれば当然足りなくなります。
最初は『上限が近づいたら止める』作りにしていました。でも、止まるのが一番困ります。止めるのではなく、精度を少し落としてでも出し続ける形に作り替えました。あわせて、いま残りがどれくらいかを推測ではなく実数で見られるようにしています。
そのうえで、上限そのものの引き上げを申請しました。恥ずかしい話ですが、以前に行儀の悪い使い方をして一度止められたことがあります。今回はそのとき何をどう直したかも添えて出しました。結果はまだ待っているところです。
上限があること自体は当たり前の話で、相手を責める筋合いのものではありません。こちらの使い方を先に整えてからお願いする、という順番だと思っています。
自分で出した品が、自分の道具からは見えていなかった
最後に、根の深いものが出ました。私が売り場の管理画面から手で出した品が、自分の作った道具の一覧に一つも並んでいなかったのです。
理由は単純で、道具が知っているのは『道具を通して出したもの』だけだったからです。手で出した品は、道具の側に記録が生まれない。だから存在ごと見えていませんでした。ここでもエラーは出ません。ただ、あるはずのものが静かに無い。
これは道具としてかなり致命的です。売れた後の流れも、この一覧を起点に動くように作ってあります。起点に載っていない品は、売れても次の工程に進めません。
今日は、売り場の側から『いま何を出しているか』を読み取る入口までを作りました。一覧に並べるところまでは、まだ届いていません。中途半端な状態を『できました』と書きたくないので、ここは正直に途中と書いておきます。自分が両方の出し方をしているのに、片方しか想定していない道具を作っていた——それが一番こたえました。
明日やること
- 手で出した品も道具の一覧に並ぶようにする(今日は読み取る入口まで。ここが繋がらないと売れた後が動かない)
- 問い合わせ回数の引き上げ申請の結果を待つ。通らなければ、通らない前提の作りに寄せる
- 売れたときの梱包と発送を、売れる前に一度練習しておく(まだ終わっていない)
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。



