「動いている」と「正しい」は違った——サービス全体を一行ずつ見直した日【創業日記 #10】
現在地です——出品18点、売上0円、評価5、販路2つ。数字は前回から動いていません。今日やったのは、数字が増える仕事ではなく、数字を載せる“土台”のほうを固める仕事でした。
自分のサービスを、はじめて『お客様の目』で頭から終わりまで通して見直しました。動いてはいる。でも『動いている』と『正しい』は別物だと、今日は何度も思い知りました。
| 今日の主眼 | 見えないところの作り込みを、お客様の側に立って端から確かめる |
|---|---|
| 今日の一言 | 誰にも見えない仕事だけれど、ここを飛ばす会社にはなりたくないと思った |
一番先に見たのは、お客様を守る土台のところ
見直しでいちばん時間をかけたのは、派手な機能ではなく、お客様のアカウントと、お客様が預けてくださっている情報を守る、いちばん下の土台の部分でした。
ここは、うまく作れていても誰にも褒められません。逆に、抜けがあっても普段は誰も気づきません。気づかれないまま放っておくのが、一番こわい種類の場所です。だから機能を増やす手を止めて、まずここを端から確かめて、堅くしました。
細かい中身は、ここには書きません。どこが弱かったかを詳しく書くのは、鍵の隠し場所を教えるのと同じで、使ってくださる方のためになりません。ただ、『見えないところにこそ一番手をかけている会社です』——それだけは、正直にお伝えしておきたいと思いました。
エラーが出ないまま、静かに間違っているもの
見つかった不具合の多くは、画面にエラーを出しません。ちゃんと動いているように見えて、裏では違うことをしている。この種類が一番たちが悪いと、あらためて感じました。
たとえば、失敗しているのに『成功しました』と返ってくる処理。数えているつもりで数えていない仕組み。お客様には親切な日本語を出すと決めているのに、内側の言葉がそのまま表に出てしまう画面。どれも、自分で最後まで通して使えば気づくはずのものでした。
こういうものは、『エラーが出ていないから大丈夫』という思い込みの中に隠れます。今日はその思い込みを一度捨てて、『本当に正しいか』を一つずつ確かめ直しました。
二周目に、自分が一周目で作った不具合が出てきた
一通り直したあと、念のためもう一周、同じ場所を見直しました。すると——一周目で自分が直したつもりの箇所に、自分で新しい不具合を作り込んでいたのが、いくつか見つかりました。
正直、これはこたえました。直しているつもりで壊している。人のミスではなく、自分のミスです。でも、これこそが二周見た理由でした。一度直して終わりにしていたら、その壊れたまま世に出ていたはずです。
完璧なものは作れません。だからこそ、『一度で完璧』を狙うより、『二度見て、自分の抜けまで拾う』ほうを選びました。手間はかかりますが、使ってくださる方に迷惑がかかるより、ずっとましだと思っています。
明日やること
- 残った軽微な手直しは、優先度の高いものから一つずつ。急いで一気に触ってまた壊さない
- 作り込みの土台が固まったので、次は『実際に1件売る』ほうへ手を戻す
- 見直しで分かったことを、次に同じ間違いをしないための覚え書きに残す
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。



