急いで見に行きすぎて、出入り禁止になった——見張りの速さは、相手が決める【創業日記 #32】

現在地です——出品40点、売上7,437円、評価9、販路2つ(2026-08-24時点)。今日は、良かれと思ってやった「頻繁な見張り」が裏目に出た話です。
無在庫の販売では、仕入れ元の在庫を見張り続けることが命綱です。仕入れ元で売り切れたのに気づかず売ってしまえば、お客さんに『ありませんでした』と言うことになる。だから今日出品した品を、できる限り短い間隔で全部見に行く設定にしていました。
| 今日の主眼 | 見張りの頻度を「こちらの理想」から「相手が受け入れられる速さ」に直す |
|---|---|
| 今日の一言 | 警告12通に青ざめて、算数に落としたら静かになった |
頻繁に見た結果、1件も見えなくなった
出品した品の仕入れ元が、たまたま全部同じサイトでした。そのサイトに、こちらの見張りが短時間に集中した結果、機械的なアクセスと判定されて出入り禁止になりました。しかも、断られてもすぐまた同じ勢いで見に行く作りだったので、禁止が解けない。
結果、全品が『在庫を確認できません』の状態になり、警告メールが一晩で12通。皮肉なことに、確認の頻度を上げた結果、確認回数がゼロになったわけです。
対応は逆方向でした。1回に見に行く件数を絞って順番に回す。断られたら、待つ時間を段階的に延ばす。読めるようになったら戻す。頻度を落としたのに、実際に確認できる回数は圧倒的に増えました。
「見張れる品数」は根性ではなく計算で決まる
この夜、大事な算数に気づきました。相手のサイトが受け入れてくれる訪問回数には上限がある。そして自分が『在庫の空白時間をどこまで許すか』を決めれば、掛け算で「見張れる品数の上限」が機械的に出ます。
つまり、扱う品数を増やしたければ、方法は3つしかありません。仕入れ元のサイトを分散する。空白時間の許容を広げる。あるいは買い取って手元在庫にする(手元にあれば見張る必要がない)。気合いで頻度を上げる、は選択肢に無い——それは今日証明されました。
もうひとつ。断られている間は『商品が消えた疑い』は1ミリも増えていません。増えているのは『こちらの見張りが止まっている時間』だけ。この2つを混ぜると、自分の都合で自分の店を空にする判断をしてしまいます。区別を仕組みに入れました。
今日から使える形にすると
ひとつ。外部のサイトを機械で定期的に見に行く仕組みを作るなら、頻度は自分の理想ではなく、相手が受け入れられる速さから逆算してください。断られたら間隔を延ばし、読めたら戻す。固定値は必ずどこかで破綻します。
ふたつ。事業を広げる前に、『広げられる上限』を数式にしてください。うちの場合は『相手が許す訪問回数 × 許せる空白時間 = 見張れる品数』でした。数式になっていれば、上限に近づいたときに気合いではなく設計で対処できます。
みっつ。『確認できない』と『無くなった』は別の状態です。確認できないだけの品を『無くなったかもしれない』と扱うと、対処を間違えます。分からないときは分からないままにして、分かるまで動かないのが一番安全でした。
明日やること
- 仕入れ元サイトの分散(1か所集中を避ける仕入れ方)を仕入れ判断に組み込む
- 見張り枠の上限に近づいたら、出品の入口で知らせる形を検討する
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。



