「他の人も使える?」に感覚で答えない——150の入り口を数えてから設計した【創業日記 #76】
現在地です——出品91件、売上15,399円、評価9、販路2つ、ブログの新規訪問133人・出品の表示59,750回(すべて2026-09-01時点)。今日は、『他の人も使えるようになるの?』という問いに、感覚ではなく数えて答えた日の話です。
システムが一通り動くようになったところで、次の話になりました。『新しいユーザーが入ってきたら、その人のページ・その人のeBay・その人の在庫になるのか。1から10まで本人の形で使えるのか』。以前、同じような質問に『だいたい分かれています』と感覚で答えかけたことがありました。今回はそれをやめました。
| 今日の主眼 | 「他の人も使えるか」に感覚で答えず、全部の入り口を数えてから答える |
|---|---|
| 今日の一言 | 数える前は『たぶん大丈夫』、数えた後は『あと3かたまり』 |
『だいたい』をやめて、全部の入り口を数えた
答え方を変えました。システムに入る道(画面・自動処理・裏の仕組み)を全部リストにして、1つずつ『個人ごとに動くか』を確かめていきました。数えたら、入り口は150個ありました。
結果、103個はすでに本人ごとに動いていました。多くの機能は、最初から『この人の分だけ』という作りになっていたわけです。残りの47個に、直すべき箇所が混ざっていました。
直すべきは、夜中の自動処理の中にあった
残りを1つずつ見ていくと、直すべき箇所は主に3種類でした。夜間に動く自動処理が会社のアドレスを直接書き込んでいる箇所が12か所。名前を直接書き込んでいる箇所。そして、決め事(設定の値)を直接書き込んでいる箇所です。
これらは、ユーザーが1人しかいない今は問題になりません。動いて見えるからこそ見過ごされます。ユーザーが増えた瞬間に、他人の分の処理が自分のアドレス宛てに動いたり、他人の決め事で処理が走ったりします。
『できるか』への答えが、数字に変わった
以前なら『できると思います、たぶん』としか言えませんでした。今回は『できる。ただし工事は3かたまり』と言えるようになりました。数えていなければ、この言い方はできません。
1回、数える仕組み(入り口を機械で洗い出す一覧)を作っておけば、次に同じ質問が来たときも数分で答えられます。感覚で答える癖を、数える仕組みに置き換えた形です。
数えたら、心配していなかった場所から穴が出た
全部を数えたことで、拾い物が2つありました。1つは、以前自分が出した『鍵なしで開いている口がある』という警告が誤報だったと分かったことです。実物を読み直すと、そこは合鍵で守られていました。誤報は誤報だとそのまま訂正しました。
もう1つは、本当の穴でした。仕入れを手伝う仕組みの一部が、将来ユーザーが増えたときに、他人の分まで一緒に動いてしまう作りになっていたのです。ここは心配していた場所ではありませんでした。むしろ『もう動いているから大丈夫だろう』と思っていた場所です。その日のうちに、持ち主を1人分だけに絞りました。
■ 今日から使えるポイント
**①『対応できていますか』系の質問には、感覚ではなく数えて答えてください。** 数える仕組み(一覧を機械で出す)を1回作れば、次からは数分で答えられます。
**② 全部を数えると、心配していなかった場所から本物の穴が出てきます。** 心配している場所だけを見るのが、いちばん危ない見方です。
**③ 自分の過去の警告も、点検の対象にしてください。** 誤報を訂正するのは恥ではありません。警報そのものの信用を守る、唯一の方法です。
明日やること
- 残り47個のうち、まだ直していない箇所を3かたまりの工事として順番に片付ける
- 夜間の自動処理で会社のアドレス直書きになっている12か所を、本人ごとの宛先に差し替える
- 入り口を数える一覧を、次に同じ質問が来たときすぐ引ける形で残しておく
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。