相場を調べる言葉が、日本語の商品名のままだった——別の品の値段で、自分の売値を決めていた【創業日記 #73】
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今日は、相場を調べるときの「言葉」が間違っていて、別の品の値段で自分の売値を決めかけていた話です。
| 今日の主眼 | 相場を引く言葉を「ブランド+型番の英語」だけにし、作れない品には値段を出させない |
|---|---|
| 今日の一言 | それらしい数字が出ていたぶん、間違いに気づくのが遅れた |
売値が仕入れの27倍になっていた
出している品を一覧にして、売値を仕入れ値で割ってみました。8倍、17倍、27倍という品が並びました。
そんなにうまい話はありません。相場を引くときに、別の品の値段を拾っている——そう疑って、何の言葉で調べているのかを見に行きました。
調べていた言葉が、日本語のタイトルそのままだった
出てきた検索語は「☆ PENTAX SP 復刻版 使用説明書 中古」「ユウギオウ(遊戯王)の早い者勝ち! 大人気!」といったものでした。仕入れ元に出ていた商品名を、ほぼそのまま使っていたのです。
この言葉で海外のサイトを調べても、同じ品は出てきません。何かが引っかかれば、それは別の品です。別の品の値段を相場として受け取って、その値段で自分の品を出す。これでは売れないか、赤字かのどちらかになります。
似た決まりは以前にも作っていました。ただ、効いていたのは仕入れ候補を探す側だけで、出品している品の相場を引く側には入っていませんでした。片側だけ直して「直した」と思っていたのです。
分からない品には、値段を出させない
直し方は、検索語を作る場所を1つにして、そこだけを通すようにすることでした。作る言葉は「ブランド+型番」の英語だけ。
難しかったのはここからです。型番が読めない品をどうするか。以前、読めない品を「先頭の3語」に切って調べ直したことがありました。結果、ゲームボーイの十字キーのゴムを調べて、本体の相場を掴んでいました。
なので、型番が読めない品には相場を出させないことにしました。「ブランドは読めましたが型番が読めません。型番なしで調べると別物の相場を掴むので、相場を出しません」と、そのまま画面に書きます。
AIに言葉を作らせている部分もあるので、作った言葉が材料のどこにも無い型番を含んでいないか、機械で検査もします。指示で「推測しないで」と書くだけでは足りませんでした。実際に、材料に型番が1つも無いノートパソコンに、それらしい型番が付いていました。
直した後の実測
直した後、本番の30件を読み直しました。日本語が混ざった検索語は0件。13件が「Canon AE-1」「Honma TW717」のような英語の言葉になり、残り17件は理由つきで「相場なし」になりました。
17件に値段が出なくなったのは、後退に見えるかもしれません。でも、間違った値段が出ているより、何も出ていないほうがずっと安全です。分からないことは、分からないと出す。
ついでに直した、部品の話
カメラのストラップを、本体の型番で調べると本体の値段が出ます。当たり前ですが、機械は気づきません。
商品名にストラップ・グリップ・説明書といった言葉があるときは、検索語にもその英語を足すようにしました。実際に「Canon AE-1 strap」という言葉で調べるようになっています。
明日やること
- 相場なしになった17件について、実物を見て調べる言葉を人が決める
- 型番をでっち上げていた品を洗い出し、付いている相場を捨てる
- eBayに聞ける回数が戻ったら、直した言葉で実際の件数と中央値を測る
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。