「おすすめ」に赤字になる品が並んでいた——点数に『売れた証拠』が入っていなかった【創業日記 #60】
現在地です——出品91点、売上15,399円、評価9、販路2つ(2026-09-02時点)。今日は、自分で作った「おすすめの仕入れ候補」に、計算すると赤字になる品が並んでいた話です。
道具を作っている本人が、その道具に損する品を勧められる。笑い話にしたいところですが、これを使う人が損をしたら笑い事では済みません。原因の掘り方と、直した中身をそのまま残します。
| 今日の主眼 | 仕入れ候補の並べ方を、利益率中心から『実際に売れている証拠がある品を先に』へ作り直す |
|---|---|
| 今日の一言 | 自分の道具に赤字の品を勧められた瞬間は、正直きつかった。ただ、原因が『点数の設計そのもの』だと分かってからは、直す場所がはっきりして気が楽になった |
おすすめを開いたら、赤字になる品が混ざっていた
毎朝、仕入れ候補を自動で集めて並べる機能があります。その一覧を開いて、上から順に手計算していったところ、売値から仕入れ値・送料・手数料を引くと手元に何も残らない品が混ざっていました。
最初は計算式のバグを疑いました。ところが式そのものは合っていて、問題は『そもそも、なぜこの品が“おすすめ”の欄に居るのか』という一段手前にありました。並べる前の“ふるい”が甘かったのです。
利益の下限を決めて、そこに届かない品は最初から候補に出さない。まずこの入口を作りました。ここを通らない品は、目にも触れないようにします。
掘ったら、点数が『利益率』にほぼ全振りだった
候補には点数が付いていて、その順に並びます。中を読み直したら、点数のほとんどは『利益率が高いか』『利益額が大きいか』で決まっていました。
利益率は、売値の見積もりから計算します。ではその売値は何を根拠に出しているかというと、多くは『いま売り場に並んでいる同じような品の値段』でした。並んでいる値段は、売れた値段ではありません。売れずに残っている品の値段も、同じ顔で混ざっています。
つまり点数の高い品というのは、『高く売れる品』ではなく『高く出ている品』でした。売れた証拠がゼロでも、値付けが強気な品ほど上位に来る作りだったわけです。
『売れた証拠』を柱に置き直し、カテゴリごとに1件ずつ配る
並べ方を作り直しました。柱を『実際に売れたのを確認できた品か』に置き、次に『その確認が何件あるか』、最後に従来の点数、という順にしました。売れた証拠が無い品は、上位には置きません。候補としては残しますが、いちばん目に付く場所は明け渡してもらう形です。
もうひとつ変えたのが配り方です。以前は全部を一列に並べていたので、たまたま強いカテゴリが上位を埋め尽くし、他のカテゴリは見る前に画面が終わっていました。今はカテゴリごとに列を作り、それぞれの1位から順に1件ずつ取っていきます。どの分野でも『その中でいちばん売れているもの』が必ず目に入ります。
候補として集める量も増やしました。ここは正直に書きますが、効き目が出るのは明日の朝の自動収集からで、まだ『これで売れた』とは一度も言えていません。売れて初めて正解だったと分かる類の変更です。
今日から使える形にすると
ひとつ。仕入れの判断で最初に見るのは、利益率ではなく『その品が実際に売れているか』にしてください。利益率は“売れたあと”に効く数字で、売れなければ何%だろうと0円です。順番を逆にすると、在庫だけが増えます。
ふたつ。相場を見るときは『いま出ている値段』と『売れた値段』を必ず分けてください。売り場に並んでいる値段は、売れ残りの値段も同じ顔で混ざっています。売り切れた履歴が見られる場所なら、そちらを先に見るほうが確かです。
みっつ。候補を並べるときは、カテゴリごとに1件ずつ見る形にしてみてください。まとめて点数順にすると、たまたま強い1分野で画面が埋まり、他の分野の“その中の1位”を一度も見ないまま終わります。
よっつ。自分の道具に自分で値段を計算し直させる時間を、週に一度でも作ってください。私は手計算3件で、道具の設計ミスに気づけました。
明日やること
- 明日の朝の自動収集で、売れた証拠のある品が先に並ぶかを実物で確認する
- カテゴリごとの成績(どの分野に売れた証拠が多いか)を、集める分野の選び方に返す
- 赤字になる品が候補に残っていないか、週に一度は手計算で抜き取り検査する
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。