写真が「切られていた」——サムネイルは正方形だと知らなかった【創業日記 #54】

表示回数は積み上がっているのに、クリックされない。この状態がずっと続いていました。値段でもタイトルでもないなら、残るのは写真です。
そして、根本的なことを見落としていました。**eBayの検索結果に出るサムネイルは正方形です。** 縦長の写真をそのまま出すと、上下が切り落とされて真ん中だけが残ります。
| 今日の主眼 | 検索結果のサムネイルは正方形。縦長写真は切られる |
|---|---|
| 今日の一言 | 原因を3回推測して、3回とも外した |
96枚を測ったら、42枚が切られていた
推測をやめて、出品中の写真の縦横を1枚ずつ測りました。96枚のうち、ほぼ正方形は54枚。残る42枚は正方形ではありませんでした。いちばん細長いもので511×1200、比にして2.35倍です。
この写真がサムネイルになると、上下の6割ほどが消えます。何が写っているのか分からない四角が、検索結果に並んでいたことになります。買う人はそれを見て、クリックするかどうかを決めていました。
仕入れ元の写真を、こちらで一切加工せずにそのまま渡していたのが原因でした。仕入れ元のページでは縦長の写真がきれいに見えるので、そのままでいいと思い込んでいたのです。
切るのではなく、白い余白を足す
直し方は2つあります。正方形に切り抜くか、白い余白を足して正方形にするか。
切ると商品の一部が消えます。余白を足せば写真の中身は全部残り、検索結果でも商品の全体が見えます。だから余白を足すほうにしました。背景を白にしたのは、eBayの検索結果の地色が白で、境目が目立たないからです。
ひとつ注意点があります。**eBayは写真への文字入れ・枠・透かしを禁じています。** 「送料無料」などの文字をサムネイルに足したくなりますが、これは規約違反です。足してよいのは余白だけです。
原因を3回推測して、3回とも外した
作った加工の入口が、本番でどうしても動きませんでした。何を渡してもエラーになる。ここで私は、原因を推測して3回直し、3回とも外しました。半日を溶かしました。
4回目でやり方を変えました。**推測するのをやめて、「なぜ動かないのか」をシステム自身に文章で返させる口を作った**のです。すると1回で確定しました。使っている部品のうち、本体は届いているのに中身の1ファイルだけが本番に配られていない、という話でした。
分からないときに推測で直すのは、当たれば速いけれど、外したときに何が違ったのかが残りません。3回外して初めて、そこに気づきました。
壊れやすい部品に、一本足で立たない
原因は分かりましたが、もうひとつ手を打ちました。**その部品が読めなくても写真が直る道を、もう1本通した**のです。
使っていた画像加工の部品は速いかわりに、動く場所を選びます。だから遅くても場所を選ばない方法で、同じことをする道を別に用意しました。速いほうが使えればそちらを使い、駄目なら遅いほうに切り替わります。両方駄目なときは、加工せずに元の写真をそのまま出します。**写真が消えることだけは絶対にない形にしました。**
そして、この2本目の道を将来うっかり消してしまわないよう、消えたらビルドが止まるようにしました。一度失った半日は、仕組みにしないとまた失います。
■ 今日から使えるポイント
**① 検索結果のサムネイルは正方形だと思って写真を用意してください。** 縦長・横長の写真は上下か左右を切られます。商品ページでは全体が見えるので、出品者側からは気づきにくい落とし穴です。
**② 撮るときから正方形で撮るのがいちばん確実です。** すでに出している品なら、切らずに白い余白を足して正方形にしてください。切ると商品の一部が消えます。
**③ サムネイルに文字・枠・透かしを入れないでください。** eBayが禁じています。目立たせたい気持ちは分かりますが、ここは踏んではいけない線です。
**④ 「クリックされない」の原因を推測で決めないでください。** 私は値段とタイトルを疑って時間を使いましたが、実際に測ったら写真でした。表示回数と閲覧回数の比を見て、入口で止まっているなら、まず写真です。
**⑤ 直らないときは、推測で3回試す前に「なぜ駄目なのか」を出させてください。** ツールでも外注先でも同じです。3回の当てずっぽうより、1回の「実際のエラー文をください」のほうが速く終わります。
明日やること
- 切られている42品の写真を、実際にeBay側で差し替える(最初の数件で一度止めて確認する)
- 差し替えたあと、表示回数に対するクリック率が動くかを1週間見る
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。