同じ品が2つ並んでいる——「同じ商品」と「同じ現物」は違う【創業日記 #53】

出品一覧を眺めていて、同じタイトルの品が2つずつ並んでいるのに気づきました。1点物が2つ出ていると、両方売れたとき片方は絶対に送れません。規約違反になります。
そこで機械に見つけさせようとしたのですが、ここで大きく間違えました。**「タイトルが同じ=同じ現物」だと決めつけた**のです。
| 今日の主眼 | 「同じ商品」と「同じ現物」を混ぜない。決め手は仕入れ先 |
|---|---|
| 今日の一言 | 自分の判定を、現物の写真であっさり否定された |
型番を、製造番号だと思い込んでいた
最初に作った判定は、こういうものでした。タイトルがよく似ていて、かつ「その1点にしか付かない番号」が両方に入っていれば同じ現物とみなす。
ところが、番号として拾っていたのが型番でした。ある腕時計の「5431-H22684」は製造番号ではなく、その型のすべての個体に付く型番です。同じ型番の時計を2本仕入れれば、タイトルが同じになるのは当たり前で、中身は別の個体です。
この判定のまま出品を止める仕組みまで入れていたので、**同じ型番をもう1本仕入れたら出品できない**状態になっていました。売れる品を、自分で出せなくするところでした。
決め手は、仕入れ先のページが同じかどうか
考え直して行き着いたのは、単純な一点でした。**仕入れ元のページが同じかどうか**です。
同じ出品者の、同じ1つの販売ページから2回登録していれば、それは同じ現物です。両方売れたら片方は送れません。逆に、別々のページから仕入れたなら、タイトルがどれだけ似ていても別の個体です。
タイトルは「候補を見つけるため」だけに使うことにしました。最後の判断は仕入れ先URLで行う。画面にも各出品の仕入れ元URLを出して、判断の根拠が見えるようにしました。
「機械はやらない」を、思考停止にしない
以前まとめて出品を取り下げる事故を起こしたので、「機械はまとめて終了しない、人が1つずつやる」と固く決めていました。
これを問い直されました。「1個取り下げるのは、そちらでもできるでしょう。わざわざ1つずつやらなきゃいけない理由は何ですか」。
ありませんでした。**確かな証拠があるのに人にやらせるのは、慎重さではなく、こちらの手抜きです。** 仕入れ元URLが一致した組だけは、機械が終了できるようにしました。判断がつかない組は今までどおり人に残します。
残すのは古いほうの出品にしました。掲載期間と表示回数を積んでいるからです。
■ 今日から使えるポイント
**① 「同じ商品」と「同じ現物」を分けて考えてください。** 同じ型番を2つ仕入れることは普通にあります。タイトルが同じでも、それだけでは重複ではありません。
**② 重複かどうかは、仕入れ元のページで判断してください。** 同じ出品者の同じ販売ページから2回登録していれば、それは同じ現物です。ここだけが確かな証拠です。
**③ 型番と製造番号を混同しないでください。** カメラのシリアル、仕入れ先の管理番号は1点にしか付きませんが、型番はその型の全部に付きます。
**④ 重複を消すときは、古いほうを残してください。** 新しく出し直したほうを消します。古い出品は掲載期間と表示回数を積んでいるので、消すと積み上げたものがゼロに戻ります。
**⑤ 出品ツールが「重複です」と止めてきたら、根拠を確かめてください。** タイトルの似かたで止めているなら、同じ型番の2本目を出せなくなります。
明日やること
- 残っている重複の組を、仕入れ元URLで判定し直して片付ける
- 同じ現物を2回登録してしまう経路そのものを特定して塞ぐ
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。