タイトル80文字を、半分しか使っていなかった——欧米での発売名で出す【創業日記 #52】

eBayのタイトルは80文字まで入ります。75〜80文字まで使っている品のほうが購入率が高い、というデータがあります。
自分の出品を数えたら、手で出した品は80文字、システムが出した品は45〜52文字でした。しかも余った場所に「See Photos(写真を見てください)」という、誰も検索窓に打たない語が入っていました。
ただ、この日いちばん効いたのは文字数ではありませんでした。**名前そのものが間違っていた**ことです。
| 今日の主眼 | タイトルは文字数より「買い手が実際に打つ言葉」で決まる |
|---|---|
| 今日の一言 | 自分の出品タイトルを、初めて買い手の側から読んだ |
日本語のタイトルが、そのまま世界に出ていた
「PCエンジン SUPER CD-ROM2 ウィザードリィ III・IV ナグザット Used」。これがそのままeBayに出ていました。
eBayの買い手は日本語を読めません。それ以前に、**その語では検索されません**。表示回数にすら入りません。
ローマ字にすればいい、という話でもありませんでした。同じ作品が欧米では別の名前で発売されていることがあるからです。
名前が違うと、文字数をどれだけ埋めても1件も出ない
実際に見つかった間違いです。「奇々怪界」をローマ字で Kii Kii Kaikai と書いていましたが、スーパーファミコン版の欧米での発売名は **Pocky & Rocky** でした。この名前で探している人には、1件も出ていなかったことになります。
「水滸伝 天命の誓い」も同じでした。欧米では **Bandit Kings of Ancient China** という題で売られています。
綴りの間違いもありました。「Virtual Fighter」と書いていましたが、セガの正式名は **Virtua** Fighter です。ニコンの露出計付きファインダーも「Photonic」と書いていましたが、正しくは **Photomic** です。実在しない綴りは、検索に一切かかりません。
覚えるのをやめて、表にした
最初は1件ずつ手で直そうとしました。やめました。手で直しても、次に同じ品が来たらまた同じことが起きるからです。
そこで「日本語 → 買い手が打つ英語」の対応表をシステムに持たせました。奇々怪界、ナグザット、三線、なまはげ、南部鉄器……。表に無い日本語は、勝手にローマ字にせず、人に渡す形にしました。誰も検索しない語を埋め込むくらいなら、正直に「分かりません」と出したほうがいいからです。
1つだけ、線を引いた点があります。**確かめていない訳には「未確認」の印を付ける**ことです。ドラゴンクエストは初期の北米版が Dragon Warrior だったはずですが、売る品がどの版かで変わります。そこは断定せず、印を残して人が確かめられるようにしました。
■ 今日から使えるポイント
**① 自分の出品タイトルの文字数を数えてください。** 80文字のうち何文字使っていますか。半分なら、半分は機会を捨てています。
**② 「See Photos」「Free Shipping」「L@@K」「MUST SEE」を外してください。** 買い手はその語で検索しません。文字を食うだけです。
**③ その商品が欧米で何という名前で売られているかを1回だけ調べてください。** 日本名のローマ字と発売名が違う商品は、ゲーム・アニメ関連にたくさんあります。名前が違えば、文字数をどれだけ埋てても1件も出ません。
**④ ブランド名・型番の綴りを、メーカーの公式ページで確かめてください。** Virtua と Virtual、Photomic と Photonic。1文字違うだけで、検索結果はゼロになります。
**⑤ 商品名に入っている仕入れ先の管理番号を消してください。** 【】や[]の中の数字、X0937 のような英字1文字+数字。買い手には意味がなく、いちばん大事な先頭を占めていることがあります。
明日やること
- 表に無い日本語が出たら、その語を表に足す(足せば二度と間違えない)
- タイトルを直した効果を、表示回数の推移で今週見る
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。