「全部直し終わりました」は嘘でした——完了表示が、何を見て完了と言っているか【創業日記 #51】

出品タイトルをまとめて直すボタンを押しました。画面には緑のチェックで「✅ 直せる品は、全部直し終わりました。直した品(5件)」と出ました。
ところが実際のeBayを開くと、直っていない品が並んだままでした。「See Photos」という誰も検索しない語も、実在しない綴りも、日本語のままのタイトルも、そのまま残っていました。
この日いちばんの学びは、直し方ではありません。**「完了」と出す仕組みそのものが間違っていた**ということです。
| 今日の主眼 | 「完了」と出る仕組みが、何を見て完了と言っているかを疑う |
|---|---|
| 今日の一言 | 緑のチェックマークほど信用してはいけないものはない、と学んだ日 |
何が起きていたか——自分の控えを見て「もう直っている」と言っていた
システムは、出品の情報を手元にも控えています。タイトルもその1つです。直す処理は、この手元の控えを見て「この品はもう直っているから飛ばそう」と判断していました。
ここに落とし穴がありました。控えを先に書き換えたあとで、eBayへの書き込みが失敗した品があると、こうなります。手元の控えは新しい文字、eBayは古い文字。次に処理が走ると、控えを見て「もう直っています」と判定し、素通りする。
そして画面には「全部直し終わりました」と出る。直っていないのに、です。
直し方——正本をどちらにするかを、はっきり決める
直したのは1点だけです。**判断に使う値を、手元の控えではなく、eBayから読んだ実物に変えました。**
あわせて順番も変えました。控えを直すのは、eBayが書き込みを受け付けたあとだけ。先に控えを直すと、失敗したときに「直ったことになっている、直っていない品」が生まれます。
さらに、控えと実物が食い違っていたら、件数と中身を必ず画面に出すようにしました。黙って直してしまうと、なぜ食い違ったのかが分からないまま、また同じことが起きるからです。
処理は1件ずつeBayに問い合わせるぶん遅くなりました。それでも、嘘の「完了」が出るよりはずっといいと判断しました。
同じ形の失敗が、同じ日にもう1つ出てきた
仕様欄(商品の詳細を入れる欄)を埋める処理にも、同じ形の間違いがありました。こちらは「空いている欄だけ埋める」という作りです。一見、安全に見えます。
ところが、その欄には過去に自分が入れた仮の値が残っていました。ブランドの欄に「ブランドなし」と入っていたのです。空ではないので、毎回「もう値が入っている」として飛ばされていました。
**自分が入れた間違いが、正しい値を永久にブロックしていた**わけです。点検画面には「入らない: ブランド(すでに値が入っている)」と出ていました。私はそれを「もう正しい」と読んでいましたが、実際は「もう間違っている」でした。
■ 今日から使えるポイント
**① 「完了」と出る画面を見たら、何を見て完了と言っているかを確かめる。** 自分の記録を見ているのか、相手(販売サイト)の実物を見ているのか。これは自作のツールに限りません。出品管理ソフトでも、一括編集ツールでも同じです。
**② 直したあとは、必ず販売サイト側の画面で1件だけ実物を開く。** 全部は無理でも1件でいい。ツールの完了表示と実物が合っているかは、それで分かります。
**③ 「空欄だけ埋める」という安全策は、間違った値には効かない。** 空欄より怖いのは、間違った値が入っていることです。空欄は絞り込みに出ないだけですが、間違った値は買い手を裏切ります。
**④ 自分のブランド欄を、いますぐ見に行ってください。** 「Unbranded(ブランドなし)」になっていませんか。メーカー名が分かる品でそうなっていたら、そのブランドで絞り込む買い手には1件も出ていません。
明日やること
- 毎日の自動点検が、実際に走ったかを翌朝に確かめる
- 写真・状態・説明文についても、販売サイトから読み戻す経路を作る
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。