「探すのはシステム、買うのは人間」——全自動の誘惑に引いた線【創業日記 #50】

現在地です——出品17件、売上7,437円、評価9、販路2つ、ブログの新規訪問185人(2026-08-19時点)。今日は、仕入れの自動化について、どこまでやってどこで止めたかの話です。
本音を言えば、全部自動にしたかったんです。「自動で買い付けするのは、そんなに難しいこと?」——この一言から始まった議論の結論は、「仕入れの最後のクリックだけは人に残す」でした。
| 今日の主眼 | 自動化の線を「便利かどうか」ではなく「規約と仕入れ手段を守れるか」で引く |
|---|---|
| 今日の一言 | 全部自動にしたい気持ちと、最後に線を引いたときの納得 |
自動で買えない理由——効率より先に、失うものがあった
仕入れ先のフリマサイトは、規約でプログラムによる自動購入を禁じています。人がいちいちクリックするより機械が一瞬で買ったほうが速いのは分かっています。それでも自動購入には踏み込みませんでした。
理由は単純です。検知されればアカウントが停止される。そうなると、仕入れ手段そのものを失います。事業の土台を効率化のために賭けるのは、割に合わないという判断でした。
禁止の一歩手前までは、徹底的に自動化した
『最後のクリックだけ人』と決めた分、それ以外は全部機械に任せました。売れた瞬間の検知、仕入れ先のリンク付きの通知、元の仕入れ先ページが消えていたときの代替品の自動検索——安い順に並べて通知に同梱するところまでやります。仕入れ元の写真をeBay出品へ自動で転用する仕組みもすでに動いています。
つまり、人間の作業を『仕入れ判断』ではなく『1回のクリック』まで削っただけです。判断そのものは、人に残しました。
人がやるのは、数十秒のクリックだけ
実際の流れはこうです。売れた通知が届く。リンクを開く。仕入れ先の商品ページが表示されている(または代替品がすでに候補として並んでいる)。ボタンを押して購入を確定する。ここまでで数十秒です。
この数十秒を無くすこと自体はできます。でも無くした瞬間に、アカウントを失うリスクを背負うことになります。数十秒は、事業を守るための数十秒だと思うことにしました。
今日から使える形にすると
ひとつ。自動化の線引きは『便利かどうか』ではなく『規約と資産(アカウント)を守れるか』で引いてください。便利さだけで判断すると、一番大事な土台を賭けてしまうことがあります。
ふたつ。禁止されている一歩手前までを自動化すると、人間の作業は『最後の確認と1クリック』まで圧縮できます。それで十分速い、というのが今回の発見でした。
みっつ。『全部自動にしたい』と思ったら、まず失うものを先に書き出してください。今回は、仕入れ手段そのものでした。
明日やること
- 代替品の自動検索の精度を、実際の購入結果で検証する
- 通知からクリックまでの導線を、さらに短くできないか見る
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。



