「送料無料」が、検索で自分を高く見せていた——値段の作り方を根っこから変える【創業日記 #49】

表示回数は伸びているのに、クリックされない。ずっとその理由を探していました。
うちは米国宛てを送料無料にして、送料も関税も商品の値段に入れています。買った人が後から請求されないので、その形にしていました。
ただ、そのぶん検索結果に出る値段が上がります。どのくらい上がっているのかを計算したら、3割ほどでした。
| 今日の主眼 | 値段の作り方を「商品/米国向け送料/それ以外の送料」に分け直す |
|---|---|
| 今日の一言 | 値段は数字の話だと思っていたが、見え方の話でもあった |
全部込みにすると、検索に出る値段が上がる
買う人が最初に見るのは、検索結果に並んだ値段です。そこにこちらの送料も関税も乗っています。
同じ品が15,150円と10,432円で並んでいたら、押されるのは後者です。中身が同じでも、最初の一覧では中身は見えません。
「送料無料」は親切なつもりでしたが、入口で選ばれる前に落ちていた可能性があります。
全世界の買い手に、米国の関税を払わせていた
値段は全世界でひとつです。そこに米国の関税を入れると、ヨーロッパやアジアやオーストラリアの買い手も、その分を払うことになります。
1品で数千円。その人たちには何の関係もないお金でした。ここは完全にこちらの作りの問題です。
「国内」の意味を、一度取り違えた
配送設定には「国内」と「国際」の欄があります。出しているのは米国のサイトなので、この「国内」は米国国内を指します。商品が日本にあっても、基準になるのは出品しているサイトの国です。
ここを一度「商品が日本にあるから国内は日本」と説明してしまい、その場で正されました。以前は正しく理解していたのに、途中でひっくり返してしまった形です。
分かれば単純な話ですが、この一つで設定がまるごと変わります。触る前に確かめるべきところでした。
手数料は「商品+送料の合計」にかかる
送料の欄に関税分を乗せると、その部分にも販売手数料がかかります。そこまで見込まないと、乗せたつもりが足りません。
実際に売れた1件を開いて確かめました。商品50ドル・送料0ドルで、手数料が9.31ドル引かれ、こちらの受取は40.69ドルでした。1割8分ほどです。
この確認をするまで、システムは手数料を「たぶんこのくらい」という計算で置いていました。実際の注文を1件開くだけで、推測が事実に変わります。
今日から使えるポイント
・「送料無料」にするなら、その分が商品の値段に乗って、検索結果でどう見えるかを必ず確かめてください。親切さと、選ばれやすさは別の話でした。
・出品しているサイトの国によって「国内」の意味が変わります。配送設定を触る前に、そこを確かめてください。
・手数料は商品と送料の合計にかかります。送料の欄に何かを乗せるなら、その分の手数料まで見込んでください。
・自分の手数料や関税を「たぶんこのくらい」で置いているなら、実際に売れた注文を1件開いてみてください。数分で、推測が事実に変わります。
・そして、いきなり全部を変えないことです。私は1品で試して、10品で効果を見て、それから全部、の順で進めます。戻せる大きさで試すのが結局いちばん速いと思っています。
明日やること
- 変更後の値段一覧を、出している全品ぶん出して目で確かめる
- まず1品だけ新しい形にして、実際の画面でどう見えるかを確認する
- 欧州・アジア・豪州向けの郵便料金表を手に入れる(今は米国向けしか持っていないので、その地域の送料は出さない)
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。



