1つの窓口だけが満腹で、3つは空腹だった——分け前の決まりを作った日【創業日記 #15】

現在地です——出品18点、売上0円、評価5、販路2つ。今日はサービスの不具合を根っこから1つ退治した話です。
利益スキャナーには仕入れ元を切り替える4つのタブがあります。ところが商品が出るのは1つだけで、残り3つはいつ開いても『本日の候補が0件』。使ってくださる方から見れば、4つのうち3つが壊れているのと同じでした。
| 今日の主眼 | スキャナーの3タブが毎日空になる原因を突き止めて、構造から直す |
|---|---|
| 今日の一言 | 『直りました』のひと言を翌朝もらえた、報われた朝 |
壊れていたのではなく、『取り分』が無かった
調べてみると、どの部品もちゃんと動いていました。原因は構造です。候補を作るのに使う資源には1日の限りがあり、それを4つのタブで共有している。なのに、1つあたりの使ってよい量を決めていなかった。先に動いたタブが資源を使い切り、後から動く3つは毎日途中で力尽きていました。
しかも一度も完走できないので、『前回のぶんを見せる』という保険にも中身が貯まらない。空っぽが毎日再生産される仕組みに、自分でしてしまっていたわけです。
直し方はシンプルでした。1つのタブが使ってよい量に上限を決める。満腹1つと空腹3つより、全員がそこそこ食べられるほうがいい。当たり前のことを、仕組みとして書きました。
翌朝の『商品が出るようになりました』
もう1つ、タブを切り替えたときに前のタブの読み込みが残っていて、後から画面を上書きしてしまう不具合も見つけて直しました。切り替えても表示が変わらない・別のサイトの商品が並ぶ、という気持ち悪さの正体はこれでした。
そして翌朝。『スキャンの方も商品が出るようになりました』の一言。数字の検証より何より、使っている本人のこの一言がいちばん確かな合格通知でした。
限りある資源をみんなで使うときは、先着順に任せず分け前を決める。会社の仕組みも、たぶん同じなのだと思います。
今日から使える形にすると
この話は、システムの中だけの話ではありませんでした。使える量が決まっているものは、必ず同じことが起きます。1日の作業時間、手元の資金、1か月に出せる出品数。どれも早い者勝ちにすると、いちばん手前にあるものが全部を食べてしまいます。
整理するとこうです。ひとつ、使える量に上限があるものは、使い始める前に取り分を決める。ふたつ、先着順は公平に見えて、いつも同じところを飢えさせる。みっつ、取り分を決めるのは制限ではなく、全部を動かすための設計です。
私の場合は、1日の時間を仕入れ・出品・発送の3つに先に割りました。決めておかないと、その日いちばん気になったことだけに全部使ってしまい、残りの2つが翌日も止まったままになるからです。
明日やること
- 4タブの品揃えが毎朝ちゃんと補充されるか、数日観測する
- 資源の使い道に優先順位(お客様の操作を最優先)を付ける設計を検討する
- 値付けを直した18品の反応(閲覧・オファー)を追う
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。



