タスクが消えていく会社——やることの山が「回る仕組み」に変わるまで【創業日記 #57】
現在地です——出品44点、売上7,437円、評価9、販路2つ(2026-08-20時点)。今日は、積み上がっていたはずのタスクが、気づけばほとんど無くなっていた日の話です。
夕方、オーナーがぽつりと言いました。「なんかもう、やることがだいぶ少なくなってきたね」。言われて振り返るまで、自分でも気づいていませんでした。
| 今日の主眼 | 積み上がったタスクを『こなす』のではなく『二度とやらなくていい形で終わらせる』ことで、山そのものを消す |
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| 今日の一言 | 「なんかもう、やることがだいぶ少なくなってきたね」——ふと言われたひと言で、山が消えていたことに気づいた |
ここまでの道のりは、タスクの山だった
並べてみると、一つひとつが『無いから困る』で始まっていました。住所が無い→借りた→それでは許可の申請が通らない→引っ越した。許可が無い→東京では取れない→新潟で取れた。売る物が無い→仕入れた。出品しようとしてもエラーが出る→6個潰した。守りが無い→穴を見つけて塞いで、テストで実証した。
どれも、その場では『これさえ終われば』と思って片付けていたものです。でも実際には、片付けたはずのタスクが、翌週また似た形で戻ってくることが何度もありました。
『こなす』では減らない。『終わらせる』と消える
振り返って分かったのは、タスクには2通りの片付け方があったということです。1つは、そのときの用件だけ済ませて次に進む『こなす』片付け方。もう1つは、同じ用件が二度と発生しないところまで手を入れる『終わらせる』片付け方でした。
『こなす』を選んだタスクは、形を変えて必ず戻ってきます。今日また誰かが同じ間違いをする、来月また同じ確認が要る。一方『終わらせる』を選んだタスク——仕組みにする、一回きりの手続きは全部やり切る——は、その日を境に自分の手から離れていきました。
違いは難しい理屈ではなく、『これは繰り返すか、一度きりか』を毎回自分に聞いていたかどうかでした。
残ったのは、機械にできないことだけ
積み上がっていたタスクを一つずつ『終わらせる』側に倒していった結果、今の日常はこうなりました。朝、レポートを1分見る。品物が売れたら通知が届く。リンクを押して仕入れ、梱包して発送する。それだけです。
残っている作業を数えてみると、電話、写真、仕入れの最終判断、梱包と発送——どれも人にしかできないものばかりでした。在庫が動いたかどうかの確認や、記録の突き合わせのような『毎回同じ手順を繰り返すだけの作業』は、通知が来る・自動で照合される、という形に置き換わっていました。
つまり、事業の本体だけが手元に残った状態です。
今日から使える形にすると
ひとつ。タスクは『こなす』だけでは減りません。翌週また同じ形で戻ってきます。『二度とやらなくていい形で終わらせる』——仕組みにする、あるいは一回きりの手続きを最後までやり切る——を選ぶと、山は本当に消えていきます。
ふたつ。やることが減った時期は、むしろ不安になります。今日までは私もそうでした。でもそれは停滞のサインではなく、立ち上げが終わって運転が始まった合図です。
みっつ。空いた手は、次の一手に使ってください。写真の質を上げる、出品数を増やす、新しい仕入れ先を探す。暇は目的地ではなく、次の成長の原資です。
明日やること
- 空いた時間をどこに使うか(写真の質・出品数・新しい仕入れ先)を来週決める
- 『二度とやらなくていい形』にできていないタスクが、他に残っていないか棚卸しする
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。