「競り」をシステムから締め出した——それは無在庫ではなくギャンブルだった【創業日記 #25】

現在地です——出品44点、売上7,437円、評価9、販路2つ。今日は、仕入れ元の候補から「競り(即決価格なし)のオークション」を完全に締め出した日の話です。
きっかけは、一括出品を試していたときに1品だけ弾かれたことでした。理由は「この仕入れ元は競り形式のため出品できません」。最初は「やり方を考えれば通せないか」と思いましたが、突き詰めると答えは明快でした。
| 今日の主眼 | 無在庫の仕入れ元条件を「今すぐ・確定価格で買えるか」で線引きし、競りをシステムから締め出す |
|---|---|
| 今日の一言 | ヒヤッとした気づきと、ルールを1つ削れた分だけ迷いが減った感じ |
無在庫は「売れてから買う」商売——だから仕入れ元は確定価格でないと成立しない
無在庫は、eBayで売れてから、その代金をもとに仕入れに行く商売です。ということは、仕入れ元の側で「売れた瞬間に必ず買える」保証がないと、この商売は根本から成り立ちません。
仕入れ元が競り(オークション形式)だと、その保証がありません。競り負ければ買えない。買えなければ、eBayで買ってくれた方にキャンセルを告げるしかない。まだ育てはじめたばかりのアカウント(評価9・100%)に、その傷は重すぎます。
オーナーの一言——「それは無在庫というよりギャンブルだよね」
この日の判断を決めたのは、オーナー本人のひと言でした。「オークションで競り負けちゃったら意味ないもんね。それは無在庫というよりギャンブルだよね」。
確定価格で買えないものを仕入れ候補に混ぜておくのは、便利さと引き換えに事故の種を常に持ち歩いているのと同じでした。
出品の直前ではなく、検索結果の段階から締め出す
直したのは「出品しようとした時点で止める」ではなく、「検索結果に最初から出さない」ことでした。仕入れ候補を探すスキャンの段階から、競りのみ(即決価格が無い)の品は表示しないようにしました。即決価格がある品は、これまで通り候補に出ます。
例外はひとつだけ用意しました。すでに落札していて手元に在庫がある品は、確認したうえで出品できます。「これから競り落とす」品だけを締め出す線引きです。
今日から使える形にすると
整理するとこうです。ひとつ、無在庫の仕入れ元は「今すぐ・確定価格で買えるもの」だけに絞る。判断に迷ったら「売れた5分後に確実に買えるか?」で判定します。
ふたつ、誘惑は意志力で避けるのではなく、目に入らなくする。検索結果から消してしまうのが一番強いルールです。毎回自分で判断する仕組みは、いつか必ず破られます。みっつ、プラットフォームのアカウントは資産です。キャンセル1件の重みは、評価がまだ少ない今のほうが大きい。育っていない今だからこそ、慎重すぎるくらいでちょうどいいと判断しました。
明日やること
- 競りのみで弾かれている件数を実際に確認し、仕入れ候補の目減りがどれくらいか把握する
- 即決価格が後から取り下げられる(競り形式に変わる)ケースが無いか、監視の対象に加えられないか検討する
- 「売れた5分後に確実に買えるか」の判定基準を、在庫切れ・価格変動など他の仕入れ判断にも広げられないか考える
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。



