「赤字0件」は嘘だった——0は「問題なし」ではなく「調べられなかった」だった【創業日記 #47】

出品が136品になりました。表示回数は伸びているのに売れない。理由を勘で探すのはやめて、数字で並べる仕組みを作りました。
最初に出てきたのが「赤字になる品:0件」。正直、ほっとしました。
ところが中を見たら、その0は「赤字が無い」という意味ではありませんでした。「1件も調べられなかった」という意味でした。
| 今日の主眼 | 出している136品の値段を、思い込みではなく数字で点検する |
|---|---|
| 今日の一言 | 自分が作った数字に、自分がだまされかけた |
「0件」の中身を開けたら、何も調べていなかった
赤字かどうかを出すには、仕入れ値と送料が要ります。送料は重さから出します。
136品のうち119品で、重さが1つも入っていませんでした。重さが無い → 送料が出ない → 赤字ラインが出ない → 該当0件。画面にはその過程が一切出ず、「0件」とだけ出ていました。
読む人は「赤字は無いんだな」と受け取ります。私もそう受け取りかけました。
数字を出す側が、いちばんだまされやすい
自分で作った画面なので、自分がいちばん信じてしまいます。しかも「0件」は良い知らせに見えるので、疑う気持ちが起きません。
直したのは数字ではなく、出し方のほうです。件数の横に必ず「調べられた件数」を並べ、0件のときは「1件も確かめられていません」と書くようにしました。
数字を良く見せる作りを、うっかり自分で入れていたことになります。ここは会社として一番やってはいけないところなので、見つかってよかったと思っています。
重さは1品ずつ入れず、種類ごとに1つ決めた
119品ぶんの重さを手で入れるのは現実的ではありません。AIに1品ずつ推測させる案もありました。
ただ、それだと1品ごとに違う数字が出て、どれが合っているか誰も確かめられなくなります。だから「種類ごとに1つの数字」にしました。カードは何グラム、クラブは何グラム、という形です。
こうすると「カードをこの重さで計算している」と一目で分かるので、違っていたらその1行を直すだけで全部が直ります。そして量った重さが入った品は、必ず本物のほうを使うようにしてあります。
今日から使えるポイント
・管理表やツールに出ている「0件」は、本当に0なのか、調べられていないだけなのかを一度確かめてみてください。良い知らせに見える数字ほど、疑う機会がありません。
・件数を出すときは、母数を必ず隣に置いてください。「0件」と「136件中0件」と「調べられた0件中0件」は、まったく違う意味です。
・推測で埋めるときは、1件ごとにバラバラの数字を作らず、区分ごとに1つの数字にしてください。後から1行直せば全部直る形にしておくと、間違いが致命傷になりません。
明日やること
- 重さを実際に量って、仮の数字を本物に置き換えていく
- 赤字ラインの計算に、他に抜けているものがないか見直す
- 「0件」と出る他の画面も、母数が出ているか点検する
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。



