相手と自分を、同じ土俵に立たせていなかった——送料を入れずに値段を比べていた【創業日記 #48】

売れない理由のひとつは値段かもしれない。そう思って、自分の出品と、いま出ている同じような品を並べる仕組みを作りました。
走らせたら、10品中10品が「相場より高い」と出ました。
全部が高いはずはない、比べる相手が違うんだろう。そう考えて、そういう行を結果から隠す作りにしかけました。これが間違いでした。
| 今日の主眼 | 自分の値段が周りより高いのかを、公平な形で並べ直す |
|---|---|
| 今日の一言 | 都合の悪い数字を消したくなった自分に、ひやりとした |
自分の見立てに合わない結果を、消そうとした
「比べる相手が違う可能性もあるけれど、本当に高い可能性もある。これだけ出していて売れないのだから」と止められました。その通りでした。
「高い」と決めつけるのも、「そんなはずはない」と隠すのも、どちらも確かめていない推測です。どちらも同じくらい危ないと気づきました。
そこで、機械が高い安いを判定するのをやめました。代わりに、比べた相手を値段つきでそのまま並べます。同じ品かどうかは、見れば人が数秒で分かります。そこは人が決めるところでした。
比べた相手に、自分の商品が混ざっていた
並べてみて最初に気づいたのが、これです。10品すべてで、比較の一覧に自分の出品そのものが入っていました。
自分と自分を比べていたので、相場の真ん中も自分の値段に引っぱられていました。
こちらは送料無料、相手は送料別。それを並べていた
もっと大きかったのがこれです。うちは米国宛てを送料無料にして、送料も関税も商品の値段に入れています。一方、相手は送料を別に取っていることがあります。
それなのに、品代どうしを並べていました。相手の品代が6,000円でも、送料を3,000円別に取れば、買い手が払うのは9,000円です。うちの10,000円と比べるべきなのは6,000円ではなく9,000円のほうでした。
品代で比べると差は+67%。買い手が払う総額で比べると+11%。同じ品なのに、答えがまるで変わります。
直して並べ直したら、10品のうち「本当に高い」のは2品だけでした。4品は、すでに周りより安く出ていました。
今日から使えるポイント
・相場を見るときは、品代ではなく「買い手が払う総額(品代+送料)」で見てください。送料無料の出品と送料別の出品を、同じ列に並べないことです。
・検索結果に自分の出品が混ざっていないか確かめてください。数が少ないほど、中央値が自分に引っぱられます。
・自分の見立てに合わない数字が出たら、まず自分の見立てのほうを疑ってください。数字を消したくなったときは、たいてい自分が間違っています。
明日やること
- 残りの品も、買い手が払う総額で並べ直して全部確かめる
- 比べた相手の型番がそろっているかを、機械で数えて出す
- 本当に高かった2品は、値段ではなく仕入れの見直しから考える
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。



