「監視中100件」は、見張っている数ではありませんでした——ちょうどいい数字を疑う【創業日記 #43】

現在地です——出品155件、売上15,399円、評価9、販路2つ、累計のブログ訪問213人・出品の表示39,086回(すべて2026-08-27時点)。今日は、画面の数字に嘘があった話を2つ書きます。どちらも金額を偽ったわけではないのに、読む人を確実にまちがえさせる形でした。
きっかけは単純な引き算です。出品は155件ある。うち手元に在庫がある品が17件。それなのに「監視中」の欄は100件。差はどこへ行ったのか。無在庫で見張られていない品があるなら、それは事故に直結します。
| 今日の主眼 | 画面に出る数字が「実物の数」なのか「取ってきた分の数」なのかを見分ける |
|---|---|
| 今日の一言 | 青くなって調べて、危険ではなかったと分かったが、こちらのほうが根が深いと思った |
100は、見張っている数ではなく、器の大きさだった
調べた結果、見張る仕組み自体は全品を見ていました。安全点検の別の欄も「無在庫の全品を直近の巡回で確認済み」と出しています。危険ではありませんでした。
では100は何だったのか。画面が一度に読み込む行数の上限でした。しかも「監視中」の件数を、読み込んだ行の中から数えていた。だから何件出品しようと、この数字は絶対に100を超えられません。器が100なら、中身も100と表示される。
こういう数字がいちばんたちが悪いと思います。壊れているようには見えないからです。100はきりのいい数で、150件のうち100件、と言われると「そういうものか」と読めてしまいます。件数はデータの側で数えて渡すように直しました。いまは138件と出ています。
もうひとつ。合計の横の件数が、足した品の数ではなかった
同じ日に、利益の合計にも同じ形の嘘が見つかりました。「想定利益の合計」の下に「仕入れ値が分かっている90件ぶん」と書いてありました。ところが調べると、その90件の中に、仕入れ値が分かっていない品が混ざっていました。
仕組みはこうです。仕入れ値の無い品は利益を計算できないので、合計には0円として素通りします。それなのに件数だけは、品の総数を数えていました。だから「90件ぶんの利益」と書きながら、実際に足された品はもっと少ない。
さらに厄介なのは、その隣に並んでいる「出品総額」が、まったく別の集合を足した数字だったことです。総額は出ている全品、利益は仕入れ値の分かっている品だけ。並べて置いてあるのに、足した相手がちがう。これでは「たまに数字が合わない」と感じるのが当然です。合計に本当に効いた品だけを数えるように直し、残り何件が入っていないかも添えるようにしました。
今日から使える形にすると
ひとつ。表示された数字が「実物の数」なのか「取ってきた分の数」なのかを見分けてください。見分け方は簡単で、母数を増やしてみることです。増やしても数字が動かなければ、それは器の大きさを見ています。100、50、20——きりのいい数でぴたりと止まっている数字は、まずこれを疑ってください。
ふたつ。合計を出すときは、その横に「何件を足したのか」を必ず書いてください。そして、その件数が本当に足された品の数か確かめてください。0円として素通りした品を件数に混ぜると、平均も件数も静かに狂います。
みっつ。数字を並べて置くときは、足した相手が同じか確かめてください。総額と利益、売上と粗利——隣に並んでいるだけで、人は同じ集合の話だと読みます。ちがうなら、そう書く。書けないなら、並べないほうがましです。
明日やること
- 他の画面にも、取得の上限がそのまま件数になっている箇所が無いか点検する
- 合計を出している場所すべてで、母数を明記する
- 並べて表示している数字の集合がそろっているか見直す
この連載は、ゼロから会社を立ち上げ、大きくしていく過程をそのまま書き残す記録です。 きれいごとだけでなく、迷いや反省も出していきます。上の「現在地」の数字が号を追うごとにどう変わっていくか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。



