父が退職後に組み立てるはずだったプラモデルを、6隻まとめて海外に出した日【実録・eBay輸出日記 #15】
15品目は、実家の押し入れから出てきた未組立のプラモデル6隻。父が定年後の楽しみに買ったまま、数十年箱を開けずにしまい込んでいた品でした。捨てるにはもったいなく、かといって自分が組み立てて飾るのも違う気がして、悩んだ末に「欲しい人に渡すのが一番いい」と考え、海外向けに出品することにしました。
扱ってきたのはこれまで置物や雑貨が中心で、状態の説明もひと通りの書き方で済んでいました。今回はそうはいきませんでした。箱は開けられているのに、中のパーツは一度も手をつけられていない——この「開封済みだが未使用」という、今までにない状態と向き合うところから始まりました。
| 今回の商品 | 未組立プラモデル 軍艦6隻セット(独逸・日本・英国、父の遺品) |
|---|---|
| 出品価格 | $34.99〜$79.99(艦種・スケールにより変動) + 値下げ交渉(Best Offer)受付 |
| 送料設定 | 米国向け $22〜$33 / その他 $33〜$48(EMS自己発送・1隻ずつ個別梱包) |
| 重さ | 1隻あたり梱包後 約500g〜1.2kg(スケール・パーツ量により変動) |
| 出品ページ | eBayで実物を見る → |
「開封済みだが未使用」——見せにくい状態こそ先に見せる
箱を開けた形跡はあるのに、ランナー(パーツ)は一枚も切り離されていない。正直、都合の悪いところにはあまり触れず、ざっくり「未使用に近い」とだけ書いて済ませたくなる気持ちがありました。ですが4品目の赤べこのときと同じで、隠せば地雷、先に見せれば味になります。「開封済み・パーツ未使用」とそのまま書き、箱の傷みも写真で先に見せました。
この分野の買い手は、数十年前に作られた古いプラモデルそのものを探して来る人たちです。古さを隠す必要はなく、むしろ古さそのものが価値になる。悪いところを先に全部見せたほうが、かえって安心して買ってもらえると気づきました。
空欄のままだった欄が、実は一番読まれる場所だった
6隻を出品する中で、出品項目の型そのものを見直すことになりました。今まで空欄で流していた欄の中に、実は一番読まれる場所があったのです。価格のすぐ下に短く表示される状態説明の欄で、長い説明文までは読まない人が唯一目を通す場所でした。今まで気づかず、ずっと空のまま出していました。
13品目のカテゴリロックの回でも書きましたが、出品フォームの仕組みは実際に手を動かしてつまずかないと分からないことが多いです。今回も、6隻分を続けて出したからこそ見えた抜け漏れでした。
値付けは題材ごとに分ける、型は1隻目でできる
値付けで一番驚いたのは、同じシリーズ・同じ大きさの品なのに、題材(どの艦を再現しているか)によって相場が3倍以上違ったことです。ひとまとめの値付けで出していたら、1隻だけで数万円ぶん取りこぼすところでした。
1隻目は時間がかかりました。記載項目を一つずつ調べ、箱に書いてあることだけ入れて、書いていないことは空欄にする——この線引きに一番時間を使いました。6隻目になる頃には、同じ作業が数分で終わるようになっていました。7品目の回で書いた「型ができれば速くなる」を、またここで実感した形です。
もう一つ、国も分けて出しました。独逸・日本・イギリスの艦が混ざっていたので、それぞれ別の国の人が探しに来ます。同じ棚に並べているつもりでも、客が重ならない——これは実際にやってみて初めて実感できたことでした。
この連載は、物販チェッカーの開発者が「実家の眠り品×eBay輸出」を仕入れ資金0円から実践する記録です。 あなたの実家にも、海外のコレクターが探している品が眠っているかもしれません。 相場がいくらか知りたい物があれば、買取査定モードで 写真1枚から仕入れ上限価格を確認できます。