初めてのオファーが来た日——$31.95の出品に、$25。受けるか、粘るか【実録・eBay輸出日記 #19】
出品して17日、売上はゼロのままでした。その棚に、初めての連絡が届きました。「Good news: buyer sent a new offer!」——値下げ交渉です。$31.95で出していた陶器の小物入れに、$25。有効期限は23時間。
初めてのことなので、その場で決められませんでした。受けるべきか、もう少し粘るべきか。この回は、その判断をどう置いたかと、そのあとやり直した梱包、そして税関の書類まで、実際にやった順番でそのまま書きます。
| 今回の商品 | サンリオ ポコポン日記 たぬき 陶器の小物入れ(ヴィンテージ) |
|---|---|
| 出品価格 | 出品 $31.95 → オファー成立 $25.00 + 値下げ交渉(Best Offer)受付 |
| 送料設定 | 米国向け・追跡付きで自己発送(発送方法は選定中) |
| 重さ | 梱包後の重さは計測これから(発送時に確定) |
| 出品ページ | eBayで実物を見る → |
3ドル粘るか、初めての1件を取るか
$31.95に対して$25。差は約3ドル、日本円で500円弱です。カウンター(こちらから値段を出し直す)という手もありました。
迷ったのは一瞬で、受けることにしました。理由は3つあります。ひとつ、この金額は自分で先に決めておいた『受けてよい範囲』の中に入っていたこと。ふたつ、3ドルを取りにいって初めての1件を失うのは割に合わないこと。みっつ、いま欲しいのは3ドルではなく、販売の実績と、買ってくださった方からの評価だからです。
値下げ交渉の受け答えは、eBayでは事前に自動化できます。『この金額以下は自動で断る』『この金額以上は自動で受ける』という2本の線を引いておくと、その間に入ったものだけが自分の手元に回ってきます。今回はまさにその間に落ちたので、手動の判断になりました。線を先に引いておくと、実際に交渉が来たときに気持ちで揺れずに済みます。これは今回いちばん役に立った準備でした。
もうひとつ学んだのは、承諾=入金ではないということ。承諾したあと、買い手には支払いの期限があります。実際にお金が動いたことを確認してから発送する。ここを混同すると事故になります。
箱を1回、作り直した
中身は陶器です。プチプチで二重に包み、緩衝材を詰め、割れ物注意の札を貼って、いったん完成させました。ところが写真を撮って見直すと、箱の面がふくらんでいました。中身が箱を内側から押している状態です。
これは見た目の問題ではありません。国際便では、荷物は必ず他の荷物の下に積まれます。ふくらんだ面には圧力が一点に集中します。そして、ふくらんでいるということは、緩衝材がすでに押しつぶされているということでもある。つぶれた緩衝材は、クッションとして働きません。
もうひとつ直したのが、外側に巻いていた透明フィルムです。防水のつもりでしたが、この上には送り状も税関の書類も貼りにくい。剥がれれば行方不明の元になります。防水は『中身を袋に入れる』でやるほうが確実で、外側は書類を貼れる平らな面を空けておくのが正解でした。
作り直したあとの合格判定は、道具がなくてもできる3つで置きました。振って音がしないこと。側面を軽く押して商品の硬さが指に伝わってこないこと。商品と箱の壁のあいだに、上下も含めて全方向にこぶし1つ弱の余裕があること。この3つが通れば、箱を二重にするかどうかは本質ではありませんでした。大事なのは箱の枚数ではなく、硬い殻とクッションが層になっていることでした。
税関の書類は、手で書くものではなかった
海外へ送るときは、宛名のほかに『中身は何で、いくらのものか』を申告する書類が要ります。ここが初めてだと身構えるところですが、実際は日本郵便が用意しているWebサービスで宛先と中身を入力すると、送り状と申告書がひとまとめで自動的に出来上がります。手で書き起こす作業はありません。米国宛はこの方式が前提になっているので、そもそも手書きでは受け付けてもらえません。
入力で迷いやすいのは『種別』です。売って送るものは、贈り物ではなく販売品として申告します。金額も、実際に成立した金額をそのまま書く。ここを軽く扱うと虚偽の申告になり、届かない・返される・最悪は信用を失うことにつながります。少しでも通関を楽にしたい気持ちは出てきますが、正直に書く以外の道はありません。
受け取る側に関税や手数料がかかることはありますが、それは買ってくださった方の側の話で、出す側がその場でできることはありません。こちらは正しく申告するだけです。
17日かかった1件目
出品してから17日、値付けを実際に売れた価格を基準に見直したのが前日。そこから1日で最初のオファーが来ました。因果関係を断言できるほどの数はありませんが、少なくとも『見に来る人はいたのに、値段で止まっていた』可能性は高いと思っています。
この記事を書いている時点で、まだ入金は確認できていません。売上が確定したわけでも、無事に届いたわけでもない。ここから、支払いの確認、発送、そして相手の手に届くまでが残っています。うまくいかない可能性も普通にあります。
それでも、30日間ゼロだった画面に初めて動きがあった日として、そのまま記録しておきます。
この連載は、物販チェッカーの開発者が「実家の眠り品×eBay輸出」を仕入れ資金0円から実践する記録です。 あなたの実家にも、海外のコレクターが探している品が眠っているかもしれません。 相場がいくらか知りたい物があれば、買取査定モードで 写真1枚から仕入れ上限価格を確認できます。