和物の棚に、初めて「重い箱」を6点足した——単価が3倍になる場所へ動いた話【実録・eBay輸出日記 #18】
これまで出してきたのは、干支の置物、こけし、和紙人形、赤べこ——和物ばかりでした。今回はじめて、まったく毛色の違うものを6点出しています。ニチモの30cmシリーズ、モーターで走る艦船模型です。
理由は一つで、単価です。和物は1点17ドルから55ドルあたり。今回のものは60ドルから189ドル。同じ1件を出して、梱包して、送るのに、残るものが3倍以上違います。
| 今回の商品 | ニチモ 30cmシリーズ モーターライズ艦船模型 6点(テルピッツ No.6/陸奥 No.4/キング・ジョージ5世 No.12/霧島 No.21/プリンス・オブ・ウェールズ No.13/伊勢 No.8) |
|---|---|
| 出品価格 | $59.99 〜 $189.00(約9,600〜30,300円) + 値下げ交渉(Best Offer)受付 |
| 送料設定 | 各 $10 |
| 重さ | 30cmクラスの箱。和物より一段大きい |
| 出品ページ | eBayで実物を見る → |
件数を増やすより、1件あたりを上げるほうが早い
出品も、梱包も、発送も、20ドルの品と150ドルの品で手間はほとんど変わりません。写真を撮って、説明を書いて、箱に詰めて、伝票を貼る。かかる時間はほぼ同じです。
そして1日にさばける件数には限りがあります。だとすると、件数を倍にするより、1件あたりの単価を上げるほうが早い。当たり前のことですが、和物を並べているあいだは「もっと数を出さないと」としか考えていませんでした。
ただし、単価の高い棚には別の顔があります。買ってくださる方がより慎重になるので、動きは遅くなる。ここは覚悟のうえで動きました。
箱が大きくなると、送料の設定から変わる
30cmクラスの箱は、これまでの和物とは一段違います。今回はじめて送料を1点あたり10ドルに設定しました。それまでの品は、もっと薄い設定で通していたものもあります。
ここを甘く見ると、売れた瞬間に利益が消えます。送料は「あとで調整すればいい」ものではなく、出品の時点で決まってしまう固定費です。単価を上げる棚に移るなら、送料の設計も一緒に上げ直す必要がありました。
動くものは、正直に書くほうが強い
モーターで走る仕組みが入っている、古いキットです。中古なので、こちらで動作を保証することはできません。
ここを曖昧にすると、届いたあとで必ずもめます。「動きます」と書きたくなる気持ちはありますが、確かめていないことを書けば、それは嘘になります。分かっていることだけを書いて、確かめていないことは確かめていないと書く。
「使えます」と書かないことが、いちばんの防御でした。海外のコレクターの方は、状態の説明を本当によく読んでくださいます。曖昧な言葉より、正直な但し書きのほうが信用されると思っています。
まだ1件も売れていない
7月29日に出して、8月3日の時点で0件です。出品は全部で18点になりましたが、売上はまだゼロのままです。
単価を上げた棚に移った以上、和物より動きが遅いのは当たり前とも思っています。ここで焦って値段を下げるのは、たぶん違う。まず「見られているか」を数えて、見られていないなら見出しと写真を直す。値段はその後です。
判定は数字が出てから。今日はまだ、その前の記録です。
この連載は、物販チェッカーの開発者が「実家の眠り品×eBay輸出」を仕入れ資金0円から実践する記録です。 あなたの実家にも、海外のコレクターが探している品が眠っているかもしれません。 相場がいくらか知りたい物があれば、買取査定モードで 写真1枚から仕入れ上限価格を確認できます。