ページを書く前に止まりました——「審査に何が要るか」を先に調べた話【実録・クラファン挑戦記 #17】

国内のクラウドファンディングサイトで、プロジェクトページの作成を進めていました。ページ自体はもうアカウントの中にあって、あとは本文を埋めるだけ——のはずでした。
ところが書き始める前に、確かめておくべきことが次々に出てきました。今回はその4つと、結局この日に何をしたかを書きます。文章の話ではなく、順番の話です。
| 今回のテーマ | ページを書く前に、審査で何が要るかを調べる/最低ロットと募集方式はセットで決める |
|---|---|
| 現在の進捗 | ページ作成中・作り手へ確認の手紙を出した段階(まだ成約なし) |
①審査に「契約書」が要る。しかもページが全部できてからでないと出せない
海外ブランドの商品をリターンにする場合、審査で「日本での正規の取扱者であることを示す書面」が求められると分かりました。しかも手書きの署名が要ります。電子署名では通りません。
以前、別のサイトで審査に落ちたことがあります。理由は教えてもらえませんでした。これだった可能性があります——ただしこれは推測で、確かめられていません。
そして審査は、ページが全部できあがってから行われます。途中まで出しておいて、あとから埋める、ができません。つまり書類が揃わないと、そもそも審査に出せない。文章をいくら磨いても、前に進まない構造でした。
②最低ロットを聞いたら、目標金額と噛み合っていなかった
作り手から、最低ロット30個・制作に2ヶ月、という条件が出ました。ここで、仮に置いていた目標金額と並べてみました。
目標額を単価で割ると、必要な支援者数は最低ロットの半分以下でした。つまり目標を達成しても、残りは在庫として手元に残る計算です。目標を達成した瞬間に、抱える在庫が確定する。これは達成が失敗になりうる形です。
紙の上で「目標額 ÷ 単価」と「最低ロット」を並べて書くだけで、一目で分かりました。これを先にやっていなかったのが、この日いちばんの反省です。
③募集の方式は、最低ロットとセットで決めるものだった
募集の方式には2つあります。集まった額をそのまま受け取れる代わりに、支援された分は必ず届ける方式。もうひとつは、目標に届いたときだけ資金が出る方式。
前者を勧められることが多いです。集まった分だけでも受け取れるので、一見こちらが有利に見えます。ただしそれは、少量から作れる場合の話でした。最低ロットが大きいなら、目標に届かないまま製作に入ることになり、目標を達成しても赤字になり得ます。
つまり方式は、好みで選ぶものではなく、最低ロットから逆算して決まるものでした。順番が逆だと、この判断をまちがえます。
④お金が入る日と、払う日が逆だった
支援金の振込予定日は、募集終了から1ヶ月以上あとでした。一方、制作に2ヶ月かかるなら、発注は募集終了の直後になります。
並べて書くと、入金より先に払う期間が生まれます。前金が必要かどうかを先に聞いておかないと、ここで資金繰りが止まります。商品を決める前に分かることでした。
この日にやったこと——本文は1行も書かず、手紙を出した
結局この日は、ページの本文を1行も書きませんでした。代わりに、作り手へ確認の手紙を出しました。
書いた順番はこうです。いまどこまで進んでいるかの報告から始めて、ページで何を伝えたいか。資金の集め方。そのために最初に決めるべきは「どの商品を出すか」であること。そのうえで、写真・動画・商品情報・取引条件・許諾書をお願いする。
こちらの考えを先に伝えてから、お願いする。この順番だけは崩さないようにしました。
今日から使えるポイント
ひとつ。クラウドファンディングは、ページを書く前に「審査で何が要るか」を調べてください。書類が揃わないと提出できない仕組みなら、文章を先に書いても1ミリも進みません。調べる場所は各サイトの審査基準のページで、無料で読めます。30分で読めて、1週間を節約できます。
ふたつ。最低ロットと募集方式は、セットで考えてください。ロットを知らずに方式を決めると、目標を達成しても赤字が確定することがあります。紙に「目標額 ÷ 単価」と「最低ロット」を並べて書いてみてください。噛み合っているかが一目で分かります。
みっつ。「お金が入る日」と「払う日」を、カレンダーに並べて書き出してください。入金が後ろなら、その間の立て替えが必要です。これは商品を決める前に分かることです。前金の有無は、最初の相談のときに聞いておく。
この連載は、物販チェッカーの開発者が「世界の良いものを日本へ」——クラウドファンディング物販に挑戦する記録です。 まだ成功も失敗も途中経過ですが、リアルタイムで公開していきます。 国内フリマ仕入れ×eBay輸出の実録はブログ一覧から読めます。



