物販チェッカー ブログ
2026-07-28 公開 · 2026-08-10 重要訂正 · 2026-08-26 税率の目安を更新 · 発送・関税

eBay輸出の関税は誰が払う? — DDU/DDPの違いと、関税トラブルを防ぐ出品文の書き方

紐で結ばれた国際発送用の小包と地球儀が木の机に置かれている様子
【重要な訂正】この記事の結論は、米国宛てにはもう当てはまりません(2026-08-10)

公開時のこの記事は「DDUで出品している限り、関税は利益計算に関係ない」と書いていました。 その2週間後、私たち自身が初めての米国宛て発送で、この前提が崩れていることを郵便局の窓口で知りました。

  • 米国は2025年8月29日に少額免税(デミニミス)を廃止しました。少額でも関税がかかります
  • 日本郵便で米国宛てに販売品を送る場合、関税は売り手が発送前に前払い(DDP)する方式だけになっています。「バイヤー負担」は選べません
  • つまり米国宛ての利益計算には、関税を必ず入れる必要があります。目安は商品代金の15%+その1割の手数料+固定手数料$3.99(2026-08-26に公式の税率告示と照合して更新。私たちの1件目〔2026-08-10〕は当時12.5%の請求で、商品3,950円に対して約1,100円でした)

当時の本文は、間違いが分かる形でそのまま残し、各所に訂正を入れています。 間違えた記録ごと残すのは、同じ場所でつまずく人を減らすためです。

結論から言うと、eBay輸出の関税は「どの国へ送るか」で扱いが変わります米国宛ては売り手が発送前に前払い(DDP)、それ以外の多くの国は従来どおり 「関税・輸入税は届いた国の法律に従ってバイヤーが負担する」条件(DDU)が基本です。 この記事では、DDUとDDPの違いと、関税トラブルを防ぐための出品文の書き方を解説します。

そもそもDDU・DDPって何?平易に言うと

DDUとDDPは、国際貿易で使われる「関税・輸入税を誰が払うか」を表す条件(インコタームズ)の略称です。 難しく聞こえますが、考え方はシンプルです。

条件意味関税を払うのは
DDU(Delivered Duty Unpaid)関税・輸入消費税を含まない価格で発送。通関時に別途請求されるバイヤー(着払いのイメージ)
DDP(Delivered Duty Paid)関税・輸入消費税をあらかじめ価格や送料に織り込んで発送セラー(元払いのイメージ)

国内の宅配便にたとえるなら、DDUは「着払い」、DDPは「元払い」に近いイメージです。日本のeBayセラーの標準はDDUで、eBayの出品設定や物販チェッカーのインボイス作成機能もDDUを前提にしています。

なぜ日本のセラーはDDUが標準なのか

  • 関税率は輸入国・品目ごとにバラバラ — 同じ商品でもアメリカ・イギリス・オーストラリアで税率も課税ラインも異なり、セラー側で正確に事前計算するのは現実的ではありません
  • DDPには通関上の手続きが必要になる場合がある — セラーが相手国の輸入税を代理で納めるには、輸入者登録や税番号の取得など、個人セラーには負担が大きい手続きが絡むことがあります
  • 国ごとの免税ライン(デミニミス)以下なら関税が発生しないことも多い — 少額の商品であれば、そもそもバイヤー側に関税が発生しないケースも多く、DDUで大きな問題にならない取引が大半です。【訂正】ただし米国はこの免税ラインを2025年8月29日に廃止しました。少額でも課税されます

こうした事情から、米国宛て以外では、DDU(バイヤー負担)が引き続き事実上の標準です。【訂正】米国宛てだけは例外で、日本郵便では売り手が関税を前払いするDDPのみになっています。 「どの発送方法にするか」を決める前に、宛先の国の最新ルールを必ず確認してください—— 私たちはこれを調べずに郵便局へ行き、丸一日を失いました。

物販チェッカーの利益計算は、この訂正を反映済みです。米国宛ては関税(15%+手数料)を 自動で差し引き、手数料・国際送料まで引いた「本当の利益」を仕入れ前に確認できます。
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【訂正】米国宛ては、関税を利益計算に入れる

公開時のこの節は「DDUなら関税は利益計算に足す必要がない」と書いていました。米国宛てについては、これは誤りです。日本郵便で米国へ販売品を送る場合、 関税は売り手が発送前に前払いします。つまり手数料や送料と同じ、セラーの手元から出ていくコストです。

目安の式はこうです(2026年8月時点・日本からの一般的な品):

米国宛ての関税(目安・2026-08-26更新)商品代金 × 15% + その10% + 固定手数料 $3.99(約600円)
実例(私たちの1件目・2026-08-10)商品3,950円 → 関税・手数料 約1,100円(当時の請求は税率12.5%)。利益の3割近くがここで消えました

米国宛て以外の国では、通関時にバイヤーへ請求される関税・輸入消費税はセラーの売上とは 切り離された金額のままで、利益計算に足す必要はありません。計算すべきコストが 手数料・送料・梱包費・保険料に限られるのは、米国宛て以外の話です。

本当に注意すべきは「関税トラブル」— 出品文の書き方

米国以外の国では利益に影響しないとはいえ、油断は禁物です。DDUの落とし穴は、バイヤーが関税の存在を知らずに購入し、通関時に想定外の請求を受けて驚くことです。 高額品ほどこの関税は大きくなりやすく、「聞いていない」という不満から、 受取拒否・返品・低評価(ネガティブフィードバック)につながることがあります。 セラー側の落ち度ではなくても、トラブルとして扱われてしまうのは避けたいところです。

防ぎ方はシンプルで、出品ページに関税がバイヤー負担であることを明記することです。 たとえば商品説明欄に次のような一文を添えておくと、購入前にバイヤーが認識できます。

英文例Import duties, taxes, and customs fees are not included in the item price or shipping cost. These charges are the buyer's responsibility.

あわせて、eBayの出品フォームにある「International shipping」設定でも 関税負担がバイヤー側になっていることを確認しておくと二重の備えになります。 高額品を出品するときほど、この一文の有無がトラブルの起きやすさを左右します。

まとめ(2026-08-10 訂正版)

  • 米国宛て — 関税は売り手の前払い。利益計算に「商品代金×15%+その10%+固定手数料$3.99」を必ず足す。値付けの時点で織り込む
  • 米国以外 — 従来どおりDDU(バイヤー負担)が基本。利益計算には入れない。ただし出品文に関税バイヤー負担の一文を明記して、通関時の「聞いていない」を防ぐ
  • 今日から使えるポイント — 発送方法を決める前に「その国宛てで、関税を誰が・いつ払うか」を必ず調べる。制度はこの1年で実際に変わりました。私たちはこれを調べずに郵便局へ行き、丸一日を失っています

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